個人開発・スモールチームでサービスを立ち上げるとき,「何を使うか」の判断は,アイデアの良し悪しと同じくらい結果を左右します.豪華すぎる構成は維持で潰れ,貧弱すぎる構成は伸ばすときに詰まる.この記事では,弊社が2026年時点で新規プロジェクトに採用しているテックスタックを,選んだ理由付きで公開します.
レイヤー1:ドメイン / インフラ(ここが一番ケチっちゃダメ)
「あとから乗り換えやすい」を最優先する.つまり独自ドメインで運用し,サーバーは標準的なPHP/Node環境.これを満たすなら他の細部はどうとでもなります.
- ドメイン: ムームードメイン.日本語の管理画面,年額数百円〜,TLD種類が豊富.

- サーバー: ロリポップ!.エコノミー〜ライトの月数百円帯で十分.独自SSL無料.
- DNS: ドメイン取得時に同社内で完結.後で Cloudflare に切り替えても良い.
レイヤー2:CMS / フロント
- コーポレートサイト / ブログ: WordPress + 自作テーマ.汎用性が高く,運用引き継ぎが楽.本サイトもWordPress.
- LP単体: 静的HTML + Tailwind.ビルドプロセスを挟まないので壊れない.
- SaaS のWebアプリ: Next.js (App Router) または Astro.SEOが要るなら SSR / SSG.
- モバイルアプリ: Flutter または React Native.Syllabuy はモバイル中心.
レイヤー3:データベース / API
- DB: Supabase(PostgreSQL + Auth + Storage + Realtime が1つで揃う) / または PlanetScale.
- BaaS / API: Supabase / Firebase / 自作 Hono on Cloudflare Workers.
- 決済: Stripe.例外なくStripe.
- メール送信: Resend / SendGrid.
レイヤー4:開発 / 運用
- VCS: GitHub.プライベートリポジトリ無料.
- CI/CD: GitHub Actions.
- 監視 / ログ: Sentry(エラー) + Cloudflare(アクセスログ) + UptimeRobot(外形監視).
- 分析: Plausible または Cloudflare Web Analytics.Cookieバナー不要.
選定の3つの原則
- 無料枠で MVP を回せる.有料化は「使われ始めてから」.
- SaaS 障害時に代替手段がある. 1社依存ロックインは避ける.
- 日本語ドキュメントがある or 英語で読める. 闇雲な選定で詰まらない.
まとめ ― スタックは「武器」ではなく「動線」
テックスタックは「最新だから良い」ではなく「自分が壊さずに維持できるか」で選んでください.派手な構成より,1年後に自分がメンテできる構成.まずはドメインとサーバーを押さえて,土台を作るところから.