個人開発で「もうやめよう」と決断する一番大きな引き金は,固定費の重さです.伸びていない時期に毎月数万円のサーバー代やSaaS代を払い続けるのは精神的にきつい.逆に,月3,000円以下で全部動く設計にしておけば,「もう少し続けてみよう」と思える期間が圧倒的に伸びます.
この記事では,弊社が新規プロジェクトを月3,000円以下で運用するために選んでいる構成を,項目ごとに公開します.
1:ドメイン(月100円換算)
年額1,000〜2,000円,月割り換算で100〜170円.これだけは絶対に削れない.ムームードメイン なら .com / .net / .org が年額1,500円前後で取れる.
2:サーバー(月220〜550円)
WordPress や静的HTML,PHPアプリならロリポップ!のライト〜スタンダードで十分.データベース付き,無料SSL,独自ドメイン無制限.アクセスが伸びるまでは絶対にここから外れる必要なし.
3:認証 / DB / Storage(無料枠)
Supabase / Firebase / PocketBase(自前ホスト).SaaS型は無料枠で MVP は十分回る.有料化は実ユーザーが付いてから.
4:CDN / DNS(無料)
Cloudflare の無料プラン.キャッシュも CDN も DNS 編集も無料.攻撃対策もある.これがあるとアクセスが伸びても落ちにくい.
5:分析 / 監視(無料 or 月数百円)
- Cloudflare Web Analytics:完全無料・Cookie不要.
- Sentry Free:エラー監視,月5,000イベントまで無料.
- UptimeRobot:外形監視,無料で50サイト監視.
6:メール送信 / 通知(無料枠 or 月500円)
Resend:月3,000通まで無料.SendGrid:月100通/日無料.サークルや個人開発レベルなら無料枠で完結.
7:決済(手数料のみ)
Stripe.売上が発生したときだけ約3.6%.固定費は0円.
合計:月320円〜850円
ドメイン+サーバーの2項目で月320円〜750円.他は基本無料枠.アクセスが伸びるまではほぼこの構成でいい.売上が出始めたら,必要なところだけ有料プランへ移行する.
まとめ ― コスト構造は「続けられる期間」を決める
「続けば勝ち」が個人開発の鉄則です.固定費を月3,000円以下に抑えれば,売上ゼロでも3年は続けられる.3年動かしていれば,1割の確率で何かが起こる.コスト構造そのものが,あなたの勝率を決めるのです.