2026年4月,弊社はアプリ「Syllabuy(シラバイ)」を千葉工業大学限定でリリースしました.教科書の学生間売買と講義レビューを一つにまとめた,千葉工大生のためのキャンパスアプリです.

表向きにはスマートに「正式リリース」と発表しましたが,このプロダクトには,一人の学生のアイデアから始まり,姿を変え,バトンを受け取って育てていった―そんな小さくない物語があります.本記事では,Syllabuy がどのようにして生まれたのか,その経緯を残しておきたいと思います.

始まりは「CITChat」というアイデアだった

Syllabuy の原型となるサービスを最初に構想したのは,千葉工業大学の学生である @Sakura_HarryNox 氏です.彼が当時考えていたのは「CITChat」というプロジェクト―千葉工業大学(CIT)の学生同士が,講義や教科書,キャンパスでの困りごとについて気軽にやりとりできる場をつくろう,というものでした.

「教科書,毎学期けっこうな出費だよね」「シラバスだけ見ても,講義の本当の中身は分からない」――学生として日々感じる手触りのある違和感.それが CITChat の出発点でした.

大学生活の中で,誰もが一度はぶつかる「情報が足りない」「お金が足りない」.それを学生同士の手で解決できる仕組みがあれば,キャンパスはもう一段,過ごしやすくなるはず.

「これは,サービスにできる」と感じた瞬間

CITChat のアイデアを聞いたとき,弊社が真っ先に思ったのは「これは構想で終わらせるにはもったいない」ということでした.千葉工大というキャンパスに根を張った具体性,学生でなければ気づけないペインの解像度,そしてそれを自分たち学生の手で解決しようとする姿勢―どれもプロダクトの種としての強さを感じさせるものでした.

そこで弊社は,「ぜひこれをサービスとして世に出しませんか」と提案し,CITChat の事業化に手を挙げました.アイデアを生んだ @Sakura_HarryNox 氏の構想を尊重しつつ,プロダクトとして形にしていくフェーズが始まりました.

開発の引き継ぎと,「Syllabuy」へのリブランド

当初は @Sakura_HarryNox 氏自身が開発を進めていましたが,途中から弊社が開発を全面的に引き継ぐ運びとなりました.プロダクトとして仕上げていく中で,コンセプトの中心を「学生同士の教科書売買 + 講義レビュー」に絞り直す方針を取りました.

そして名前も,より機能とブランドが一目で結びつくものにリブランド―Syllabus(シラバス)Buy(買う) を組み合わせた造語,「Syllabuy(シラバイ)」が誕生しました.

引き継ぎで弊社が大切にしたこと

  • 原案者の思想を勝手に書き換えない. CITChat が解こうとしていた「学生同士で完結する仕組み」という核は,名前が変わっても残し続ける.
  • 千葉工大限定であることを「制約」ではなく「強み」と捉える. 全国展開を急がず,まずは一つのキャンパスで本当に使われるアプリにする.
  • UI と運用設計は弊社のリソースを総動員する. 学生プロジェクト発の構想を,事業として継続できる形に落とし込む.

2026年4月,Syllabuy 正式リリース

こうして 2026年4月21日,Syllabuy は千葉工業大学限定アプリとして正式にリリースされました.教科書の売り手と買い手をキャンパス内でマッチングし,講義のリアルな評価を学生同士でシェアできる―CITChat 時代の理想像を,より実用的な形で実装したプロダクトです.

サービスの詳細は,こちらのページからご覧いただけます.

余談:新しいサービスを立ち上げるとき,最初に必要になるもの

少し脱線しますが,Syllabuy のような新しいサービスを立ち上げるとき,アイデアと並んで早い段階で必要になるものがあります.それが「ドメイン」です.

プロダクト名が固まったら,まずは独自ドメインを押さえる.これは弊社が新規プロジェクトを立ち上げる際にも最初にやることの一つです.名前の被りを避けられるだけでなく,メールアドレスや SNS アカウントの取得まで含めて,ブランドの一貫性を早期に確保できるからです.

個人開発や小さなチームでスタートするときに弊社がよく利用しているのが ムームードメイン です.年額数百円から取れる .com や,ブランド性の高い .jp,遊び心のある新 gTLD まで,個人〜スモールビジネスのプロダクト名を確保するには十分すぎるラインナップが揃っています.管理画面もシンプルで,DNS の設定もわかりやすい.

「学生のうちに自分のサービスを世に出してみたい」「サークルや研究室のサイトをきちんと立ち上げたい」――そんな方は,まず一本,自分のドメインを持ってみることをおすすめします.

ムームードメイン

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おわりに ― 学生の発想と,会社のスピードを掛け合わせる

Syllabuy は,「学生が見つけた違和感」 × 「会社としての継続可能性」 という掛け算で生まれたプロダクトです.CITChat というアイデアがなければ Syllabuy は存在しませんでしたし,弊社が事業化に手を挙げなければ,このアイデアはどこかでフェードアウトしていたかもしれません.

これからも弊社は,学生・研究者・個人開発者の発想に乗っかり,それを実際に動くサービスとして世に届ける役割を担っていきます.Syllabuy のように,「誰かのアイデアにそっと並走する」という関わり方こそが,弊社らしい仕事だと考えています.

最後に,CITChat の構想を生み,弊社にバトンを渡してくださった @Sakura_HarryNox 氏に,改めて感謝を申し上げます.


著者:株式会社スナップリンク  |  公開日:2026年5月24日


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